みなさん、こんにちは。
普段は「快適暮らしコンサルタント」として、ご家庭の整理収納や暮らしの改善をサポートしている私ですが、企業様から5S・職場環境改善のお仕事をいただく機会も増えてきました。
職場で感じる、ちょっとしたモヤモヤ。
「探し物が多い」
「なんとなく作業しづらい」
「もっと気持ちよく働ける空間にしたい」
「片付けても、いつの間にか元に戻ってしまう」
「声をかけても、なかなか周りが動いてくれない」
「職場全体で取り組みたいのに、なかなか協力が得られない」
そんな職場の課題を、整理収納だけでなく動線や仕組み、コミュニケーションまで含めて改善していく。
そんなときこそ、「快適しごとコンサルタント 鈴木ゆり」の出番です!
先日は、以前から興味のあった(株)良品計画様のオフィスづくりについて学びたく、法人担当の方とオンラインでお話しする機会をいただきました。
無印良品様 法人向けページ
大好きな『無印良品の業務標準化委員会』

冒頭で、私が『無印良品の業務標準化委員会』を愛読していることをお伝えすると、
「マニアックな本を気に入ってくださりありがとうございます」とのお言葉(笑)。
確かに情報量も多く、読み応えのある一冊なのですが、私はこの本が大好きです。
特に興味深いのは、洗練されたイメージのある無印良品も、最初から本社やオフィスまで美しく整っていたわけではないということ。
店舗ではセンスの良い空間をつくり、素敵な商品を販売している一方で、当時の本社やオフィスはまったく違う状態だったそうです。
掲載されているBefore写真とAfter写真を見ると、その変化はまるで、ご家庭の整理収納のBefore/Afterを見ているよう。
このBeforeとAfterの振れ幅が大きすぎて片付けオタクの私としては、もっとBefore写真を見たいぐらいです(笑)
そしてAfterの空間は、「もう何十年も前からこの景色だったのでは?」と思うほど自然で洗練されています。
そして何より、そこで働いている方々の姿まで美しく見える。
これが、環境が人に与える力なのだと思います。

ただ「きれいなオフィス」にするだけではない

私が無印良品のオフィスづくりで特に惹かれるのは、単に見た目を整えているわけではないところです。
部署を超えて気軽にコミュニケーションや打ち合わせができる場所。
集中して仕事ができる執務スペース。
商品サンプルを多く扱う部署なら、十分な量を管理・保管できる場所。
画一的に「きれいなオフィス」をつくるのではなく、それぞれの部署が抱える悩みや業務上の課題を見つけ、仕組みと空間の両面から解決していく。
これこそ、私が5Sの現場でも大切にしていることです。
もう、工場見学のようにオフィスを常時開放していただきたいくらい……!(笑)
(現在はオフィスツアーはなく、HP内での紹介のようです)

公式HPにも改善の効果が掲載されておりますが、こんなふうに5Sの取り組み後を数値でレポートできるとすごくいいので、私どものクライアントさんにもお伝えしています。
オフィスが会社のブランディングに
1階に訪れた外部の方からは「無印良品らしいオフィスですね」と言われるようになった、というお話も印象的ですが、
私はむしろ、オフィスが整ったことで、無印良品というブランドそのものがさらに強くなったのではないかと感じます。
お客様から見える店舗や商品だけではなく、その裏側にある働く環境まで、その会社らしい。
これって、とっても強いブランディングですよね。
まず“一角だけ変える”のも成功への近道
オフィスリノベーションを進める当初は、社内でも賛成・反対、さまざまな意見があったそうです。
そこで、まず一角のテーブルを杉材のものに変えてみた。
すると、実物が目の前に現れ、景色が変わったことで、
「いいね」
「ここも変えたい」
と社員の方々の意識も変わっていったそうです。
これ、5Sや家庭の整理収納でも、よくある”成功”パターンです。
最初は反対していた方や、あまり関心がなかった方も、一部分がものすごくきれいになり、使いやすくなると、
「ここは散らかさないようにしよう」
「使ったらきちんと戻そう」
と行動が変わり始めます。
そして、
「だったら、こっちもやろう」
「次はここも変えたい」
と、改善が少しずつ広がっていく。
5Sは、号令だけではなかなか定着しません。
実際に変わった空間を見て、使って、「これなら働きやすい」と実感すること。
その小さな成功体験が、人を動かしていくのだと思います。
……と、好きな話なのでだいぶ熱くなってしまいました(笑)。
本題に戻ります!
5Sの経験から生まれた、無印良品の法人向けプロダクト
そんな無印良品が、自社のオフィス改善でも培ってきた知見を活かして展開している法人向けのプロダクト。
これが、どれも本当に素敵でした……!!!
企業やオフィス向けの商品というと、どうしても「業務用」の雰囲気が強くなりがち。
私も企業様から、
「機能的にしたいけれど、センスよく仕上げたい」
というご要望をいただくことがあります。
そんなとき、どこから選ぼう?と悩むこともあるのですが、このラインナップなら「全部無印良品でご提案したい!」と思ってしまうくらい。
個人のお客様からも、ワークスペースやオンライン環境を整えたいというご依頼は多いため、デスクまわりの商品もとても参考になりました。

防災用品まで空間になじむ

防災備蓄アドバイザーとして現場でのコンサルや講師を行なっている立場として、カタログに防災関連の商品が掲載されているのも嬉しいポイントでした。
防災用品というと、赤などの目立つ色のリュックや、いかにも「防災用品」というデザインも多いですよね。
もちろん視認性が大切な場面もありますが、寝室やオフィス、店舗など、日常の空間に置いておくなら、
「もう少しインテリアになじむものがいい」
という方もいらっしゃると思います。
普段の空間になじみながら、必要なときにはきちんと役割を果たす。
こういう選択肢が増えるのは、とてもいいなと思いました。
重量物対応のラックやロッカーも!

そして個人的にかなり気になったのが、重量物にも対応できるラック。
無印良品にはユニットシェルフもありますが、企業の現場では収納するものによって必要な耐荷重も大きく変わります。
「無印良品にこんな商品もあったの!?」
と驚きました。

さらに、ブラックカラーのロッカーもものすごく格好いい!
ホテルのような雰囲気で、会計事務所などのオフィスに置いたら素敵だろうな……と、勝手に妄想が膨らみます(笑)。
機能性はもちろん、働く人が「この空間、好きだな」と思えることも、私は職場づくりでは大切だと思っています。
見ているだけでも目の保養になるラインナップで、「もっと早く知りたかった!」というのが率直な感想です。

左上の折りたたみコンテナもかなり気になります。
現在、法人商材を実際に見る方法をお聞きしたところ、
該当アイテムの展示(ライブ利用)がある場合、期間限定で飯田橋オフィスで拝見できるということでした。
今後、法人店舗が拡大した時に商材を見れる機会もできるといいな。密かに期待しております・・・!
快適な「暮らし」も「仕事」も、環境から
5Sは、ただ片付けることではない。
探し物を減らすこと。
仕事をしやすくすること。
コミュニケーションを生みやすくすること。
集中できる環境をつくること。
そして、そこで働く人が気持ちよく過ごせること。
空間を整えることは、働き方そのものを整えることにもつながります。
家庭でも職場でも、そこを使う人と、その場所で行われることを見ながら、最適な仕組みを考えることは同じです。
今回学ばせていただいたことも、今後の企業様へのご提案や、ご家庭のワークスペースづくりに活かしていきたいと思います。
さまざまな空間の課題にお応えできるよう、私自身も日々勉強を続けてまいります!
そして、もし今、一人で悩みながら取り組んでいる5S担当者の方がいたら、この記事が「まず一つ、やってみよう」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
このたびは貴重なお時間をいただきました〇様、本当にありがとうございました。

I recently had an online session with MUJI to learn about their approach to 5S and workplace design.
I was inspired by how small improvements can gradually transform not only a workspace, but also the way people work and communicate.
A comfortable workplace starts with one small change—and I look forward to bringing these ideas into my own 5S projects.

