
今回は、生前整理としてシニア世代のお宅で断捨離サポートを行いました。
義両親も息子さんである夫も「ありがとう!」と満面の笑顔で喜んでいただいたようで・・・
今回何より驚いたのは、断捨離への協力的な姿勢でした。こんなにもスムーズに進むとは…クライアント様も私も、いい意味で想像以上です。

開き戸は一部外して動線を考えてクロークスペースに変えました。
リビングに散らかりがちな一時おきのアウターが置きっぱなしにならず、「出かけるときに着て」「帰宅した時にしまえる」が実現します。できることなら、建材メーカーさんがそのような収納を作ってほしいものです。
花粉や汚れ、ほこりなど家の中に持ち込むことなく衛生的で機能的な収納作りになりました。

あれほど物にあふれていた玄関に、
「何も入れないスペース」がこんなにできるなんて。上部は地震などの安全を考えて空っぽにしました。

お靴も、ご夫婦それぞれ「歩きやすい普段履き」「ちょっとした時に履ける黒の靴」と選定いたしました。
印象的だったのが、おじいちゃん・おばあちゃんが機能性や使用シーンなど自発的にモノの選び方をされていたのですが、選別基準が理にかなっていて、思わず感心してしまいました。
実際に履いてみて「ちょっとつっかえるな」という靴は怪我のリスクがあるため本当に思い切って(!)手放しました。

整理の一コマ。澄み切って晴れたお休みの午前中、お庭が靴屋さんになりました^^
シニアの方の整理収納で大事なのは、要る要らないと選んでもらうところだけお時間いただきそれ以外の搬出、処分、ゴミの仕分け、掃除等は全部私とお嫁様で行いました。


今までありがとう。
作業日は師走の時期だったのですが大掃除シーズンだとさらにモチベーションもアップして頑張れる方が多いです。

ちなみに、階段下の収納には趣味のものや習い事の用品などがたくさん入っていたのですが、今の健康状態やライフスタイルに合わせて整理いたしました。
ここには何をおこう?なんて奥様と話し合ったのですが、リビングに書類や薬、衣類など物が多いのでそちらを分散させるためにあえて空っぽにして余白を持たせておこうとなりました。心とスペースのゆとりって、大事・・・!


今回強く感じたのは、
シニアの方々は「必要だから取っていた」というよりも、
- 捨てる作業が体力的に億劫
- 分別が面倒で後回しになっていた
- どこから手をつければいいかわからなかった
こうした理由で、なかなか片付けに着手できなかったのではないか、ということです。
「捨てられない」のではなく、「始められなかった」
それが真実なのかもしれません。
片付いた玄関から、福はやってくる

綺麗になった玄関に立つと、
来年の福がスッと入ってきそうな、そんな気さえしました。
生前整理は、物を減らす作業ではなく、
これからの暮らしを軽やかにするための準備。
シニア世代だからこそ、
無理なく・安心して・気持ちよく進めるサポートの大切さを、改めて実感した一日でした。
最後に、
私は世界中で終活や生前整理に悩む方々が、笑顔で健やかに暮らせる社会をつくりたいと考えています。
これまで2000人以上の方と向き合ってきて強く感じたのは、
子育て世代や、社会で懸命に頑張る男女の自己肯定感を高めること
お子さんたちに、正しい整理収納の知識を伝えていくこと
これからの暮らしを、安心して心地よく過ごせるシニアを一人でも増やすこと
この3つが、これからの社会にとってとても大切だということです。
私はこれらの想いを、これからも日本、そして世界へと発信していきます。
